伊メディアの洗礼 ミラン本田らトップ下候補全員に「10番がいない」と駄目出し

ボランチもバッサリ「ベルトラッチに27億円の価値はあるのか」

  そして、ここ2試合でトップ下でプレーした3選手のクオリティはミランのトップ下に求められるレベルに達してないと批判すると同時に、ベンチにも代わる存在もいないとしている。
「チェルチはウイングの選手だ。メネズでは守備の局面であまりにも周りの選手に負担が懸かる。バロテッリはあくまでもFWの選手だ。つまり、10番がいないのだ」
 同時に、今のミランが4-3-1-2システムに適した選手構成なのかという点にも疑問を呈している。
「ミハイロビッチ監督には、最終ラインの前でプレーするレジスタも不足している。デヨンクにそのような仕事は期待できない。ベルトラッチには移籍金2000万ユーロ(約27億円)の価値があったのか疑問が多い」
 レジスタとしてミランの黄金期を支えたのは、イタリア代表MFアンドレア・ピルロだった。長短のパスを織り交ぜてゲームをコントロールしたマエストロのような存在と、圧倒的な存在感を持つトップ下の両輪がなければ、4-3-1-2システムは機能しないとしている。
 栄光の背番号「10」を3年連続で託された本田はトップ下のポジションを本職と自認している。「自分の家」「トップ下のDNAを持っている」とも語っているだけに「10番不在」という厳しい声を跳ね返すようなプレーを見せたいところだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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