伊メディアの洗礼 ミラン本田らトップ下候補全員に「10番がいない」と駄目出し
酷評の嵐「日本人とスペイン人も存在感に欠ける」
ACミランは、29日のリーグ戦ホーム開幕戦となったエンポリ戦で2-1の勝利を収めた。日本代表FW本田圭佑はベンチスタートで出場機会のないまま試合を終えた。
2-1で勝利したとはいえ、ゲーム内容は本拠地でサンシーロでエンポリに主導権を握られる厳しいものだった。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は、その苦戦の原因を中盤に求めている。「10番と質のある選手が不在」との見出しで、厳しく批判している。
批判の矛先になったのはトップ下のポジションだ。リーグ開幕戦のフィオレンティーナ戦では本田、このエンポリ戦では元スペインU-21代表のスソがスタメン出場していた。
「本田はフィレンツェで最初のチャンスを無駄にした。スソはサンシーロでのリーグデビュー戦を放り投げた。4-3-1-2システムはシルビオ・ベルルスコーニ会長のお気に入りで、シニシャ・ミハイロビッチ監督もそれをセレクトした。だが、このシステムではトップ下を中心にチームを構築しなければいけない。日本人もスペイン人も存在感に欠ける。ボナベントゥーラはサイドでプレーするよりは良かったが…」
この2試合でスタメン出場した両選手を一刀両断している。コーナーキックからFWルイス・アドリアーノのゴールをアシストしたMFジャコモ・ボナベントゥーラに対しても、手放しで称賛しているとは言い難い。2000年代中盤に4-3-1-2システムで黄金期を迎えたミランには、トップ下にブラジル代表MFカカという偉大な存在があった。ミランのトップ下には、ワールドクラスの存在感と質が求められると同紙は指摘している。
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