日本代表「ポジション別戦力分析」 アジア杯“最終テスト”直前の最新序列は?
中島、南野、堂安の2列目トリオが定着へ ボランチは柴崎の状態がキーポイントに
森保監督は「攻守のバランス」をチームコンセプトの一つに挙げ、ボランチは“司令塔”と“バランサー”の組み合わせで起用してきた。9月シリーズでキャプテンを務めた青山敏弘(サンフレッチェ広島)が怪我で不参加となったなか、ゲームメーカー一番手はやはり柴崎岳(ヘタフェ)だ。所属クラブで出場機会を失い試合勘に不安は残るが、ロシア・ワールドカップ(W杯)での活躍も踏まえれば、中盤で軸とならなければいけない存在でもある。
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逆に、遠藤航(シント=トロイデン)は森保体制で一気に頭角を現わしている。ベルギー移籍でボランチとして研鑽を積み、持ち前の守備に加えて、攻撃の起点としても機能している。ボランチでは、現時点で最も信頼度の高い選手と言ってもいい。鹿島アントラーズのAFCチャンピオンズリーグ初優勝に貢献した三竿健斗、A代表デビューを果たした9月のコスタリカ戦では右SBに入った守田英正(川崎フロンターレ)は、まだ経験不足は否めないだろう。
最も熾烈なのが攻撃的MFだ。FIFAランキング5位(当時)のウルグアイ戦で躍動した中島翔哉(ポルティモネンセ)、南野拓実(ザルツブルク)、堂安律(フローニンゲン)の“2列目トリオ”は、森保ジャパンの顔になりつつある。指揮官も「思っていた以上に存在感を発揮している」と迫力ある攻撃には太鼓判を押しており、ベネズエラ戦は「ウルグアイ戦のメンバーがベースになる」(森保監督)と考えれば、この3人が並ぶだろう。
ロシアW杯出場組の原口元気(ハノーファー)は推進力とハードワークで貢献できる選手だが、若手との連係は発展途上。出場した2試合(コスタリカ戦、パナマ戦)で連続ゴールを挙げ、スピードを特徴とする伊東純也(柏レイソル)はやはり試合の流れを変えるジョーカー役がベストだろう。パナマ戦で途中出場からA代表デビューを飾った北川航也(清水エスパルス)は、トップ下・南野のバックアッパーか。