日本行きも噂のベンゲル、フルハムの打診を断った理由は? 英紙「機会を待っている」
昨季限りでアーセナル監督を退任したベンゲル氏、バイエルン行きを希望?
昨季限りで22年間率いたアーセナルの監督を退任したアーセン・ベンゲル氏は、今季プレミアリーグ最下位に沈んでいるフルハムからオファーを受けたものの、それを断っていたことが判明した。その理由について、英紙「デイリー・テレグラフ」が報じている。
フルハムは今季開幕12試合で1勝2分9敗と最下位に沈んでおり、スラビシャ・ヨカノビッチ監督の解任に踏み切った。そして2015-16シーズンにレスター・シティを、“奇跡のリーグ初優勝”に導いたクラウディオ・ラニエリ氏を招聘したことを発表した。
しかし、同紙によると、クラブはラニエリ氏を招聘する前に第1希望としてベンゲル氏に接触したが、断られたという。その理由は、ベンゲル氏がドイツ王者バイエルン行きに興味を示していることにあるという。
バイエルンは今季からニコ・コバチ監督が率いているものの、序盤戦から波に乗り切れず、現地時間10日に行われたリーグ第11節のドルトムントとの大一番も2-3で落とし、順位も5位に沈んでいる。選手から不満が噴出していると現地メディアなどで伝えられており、解任の可能性も囁かれる状況となっている。
そして後任候補として噂されているのがベンゲル氏であり、同紙は仮にコバチ監督が更迭されれば、本人にとってもバイエルンでの指揮は興味深いものになると指摘。また英紙「メトロ」も、「彼は海外での挑戦を受ける機会を待っており、バイエルンの我慢が限界を迎える瞬間に備えて準備している」とフルハム行きを選ばなかった理由を報じる一方、リスペクトを抱くアーセナルの敵として、プレミアの舞台で対戦することに抵抗感を感じているとも伝えている。
以前に「世界中から問い合わせが来ている。各協会、代表チームからも来ているし、日本の可能性もある」と語っていたベンゲル氏の、バイエルン就任は実現するのか。かつてJリーグの名古屋グランパスエイト(当時)を率い、日本との縁も深い名将の去就に注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部)