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“黄金世代”台頭のベネズエラ、兼任監督は「メリットしかない」 世代間融合の意義を力説
A代表とU-21代表を率いるドゥダメル監督 兼任は「若手の成長につながる」
日本代表と16日の国際親善試合で対戦するベネズエラ代表のラファエル・ドゥダメル監督は、森保一監督と同様にU-21代表とA代表の監督を兼任している。その仕事について、試合前日会見では「ほとんどメリットしかないと思っている」と、その利点を語った。
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ベネズエラは昨年のU-20ワールドカップ(W杯)で準優勝を果たし、若手は“黄金世代”と目されている。これまでW杯の本大会に出場したことはないが、ドゥダメル監督は「南米サッカー連盟を構成する各国の中で、U-20W杯の決勝を戦ったのはブラジル、アルゼンチン、ウルグアイとベネズエラだけ。それは誇りに思っている。それによって国内での期待も高まっている」と、これまでとは違う立場にチームがあることを話した。
そうしたなかで、その“黄金世代”とA代表の監督を兼任することは、奇しくも森保監督が就任から強調している「世代間の融合」という同じテーマに対してメリットが大きいと強調した。
「U-21とA代表の両方を率いるメリットは、2年、3年、4年後にA代表でプレーする選手を直接見られること。そして両チームを融合させることが若手の刺激になり、成長につながる。デメリットがあるとすれば、両代表の大会が重なった時に、どうしても若手の大会で指揮を執れなくなること。いずれにせよ両チームを同時に率いることは、ほとんどメリットしかないと考えている。それによって、A代表の選手たちの選択肢を増やすことができる」
まさしく森保監督も、この時期に中東遠征を行っているU-21代表チームの指揮を横内昭展代行監督に託した。その一方で、本来ならばU-21代表世代であるMF堂安律はA代表でプレーできる。こうした世代間の綱引きは、森保監督の中で消化すれば良いことだ。そうした意味でも、ドゥダメル監督の言葉はそのまま森保監督の立場から見たメリットとデメリットにつながる。
ドゥダメル監督は日本との対戦に「今後いくつもの困難に立ち向かわなければいけないのは分かっているが、地に足をつけて、それを乗り越える力があると信じている。明日のような試合を経験することで、よりコンパクトに戦えるチームを作れるのではないかと思う」と意義を見出している。2020年東京五輪でライバルになり得るだけのポテンシャルを持つベネズエラと日本の対戦では、どのような光景が繰り広げられるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)