東京五輪世代の「黄金コンビ」に名乗り! “エース候補”小川と藤谷がUAEで躍動
ドバイカップ参戦のU-21日本代表、初戦でウズベキスタンと2-2ドロー
A代表との兼ね合いもあって、森保一監督に代わり横内昭展監督代行が率いるU-21日本代表は、14日にアラブ首長国連邦(UAE)で開催されているドバイカップU-23の初戦、ウズベキスタン戦に臨み2-2のドローに終わった。
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粘り強く戦いながらもあと一歩勝ち切れない試合となったなかで、結果でアピールした選手が二人いる。東京五輪世代のエースとも呼ばれるFW小川航基(ジュビロ磐田)と、昨年のU-20ワールドカップ(W杯)でも活躍した右サイドのMF藤谷壮(ヴィッセル神戸)だ。
日本の1点目は、ウズベキスタンに先制点を許した直後の前半17分に生まれた。右サイドでボールを受けた藤谷がゴール前に鋭いクロスを入れる。これに小川が反応し、ボールに触れなかったものの、そのままゴールに吸い込まれた(公式記録は小川のゴールに修正)。「クロスの部分で試合前に『ニアに入るから出して』というのは言われていた。そこに合わせたらいいかなと思っていたなかで、オガ(小川)はしっかり動いてくれていたし、その動きを見ながらプレーできた」とは藤谷の言葉。5月に行われたトゥーロン国際大会以来のコンビとなったが、小川との好連係に手応えをつかんだようだ。
また2点目に関しても、藤谷の積極性が生きた。1-2と再び1点のビハインドとなっていた前半44分、相手のクリアボールを拾った藤谷がペナルティーエリア内へ侵入すると、すかさず止めに来た相手DFに倒されてPKを獲得。これを冷静にゴール右へと沈めたのが小川だった。
この試合で森保一監督が率いるU-21日本代表での初ゴールをマークしたが、本人は「自分的には満足できないような得点数だな、と。もっともっと取りたかったし、もっとプレーしたかった。個人としてもやれると思うし、残り2試合あるのでしっかりやっていきたい」と、結果を残したことに笑顔を見せる一方、さらなる得点量産を誓っている。
林 遼平
はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。