ミラン本田いきなり正念場 トップ下レギュラーから一気に3番手に降格

ミランが2-1勝利のエンポリ戦で、本田は出番なし

  29日のリーグ第2節本拠地エンポリ戦で、ACミランは2-1で今季リーグ戦初勝利を収めたが、日本代表FW本田圭佑は出場機会なく90分間を終えた。
 本田は、リーグ開幕前の最終戦となったイタリア杯3回戦ペルージャ戦で1ゴール、1アシストの活躍でチームを勝利に導いた。先週末のリーグ開幕のフィオレンティーナ戦でもトップ下でスタメン出場していたが、味方DFエリーが二枚イエローカードを受けて退場した影響もあり、前半39分で交代となっていた。この第2節エンポリ戦も、試合前日まではイタリアの各メディアがスタメンを予想していた。しかし、当日になると元U-21スペイン代表MFスソがスタメンと予想され、実際にその通りになった。
 本田から定位置を奪った格好のスソは後半10分までの出場機会の中で、遠目から強引に放ったシュートが数本あっただけで、それほど存在感はなかった。しかし、ここでシニシャ・ミハイロビッチ監督が選択した交代のカードはMFジャコモ・ボナベントゥーラだった。ボナベントゥーラはここまで公式戦で3ボランチの左を務めていたが、このエンポリ戦ではジェノアから27日に加入したばかりのユライ・クツカが後半開始からそのポジションに入っていた。そのため、押し出されるようにボナベントゥーラがトップ下にシフトした。
 ミハイロビッチ監督は「この状況で、この戦術では、トップ下としてのみプレーできると思う」と語った。本田と直接のポジション争いをする関係ではないクツカだが、ハードマークを武器にするボランチの新加入によって中盤のレギュラー争いの激化が現実となった形になった。

 

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