サウサンプトンの選手から戦術に不満の声 EL出場を逃した試合は「恥ずべきこと」

厳しい立場に立たされたクーマン

「僕らは、チームとしてより良くなっていく必要がある。重要だった選手を失い、何人かの新 しい選手が入ってきた。彼らは、まだまだ適応するためには時間がかかる。僕らはフットボールのチームなんだ。ロングボールを多用しすぎるのでは難しい。昨季の序盤のようなプレーが必要だ。まずはそこからだ」
 前任のマウリシオ・ポチェッティーノ監督(現トットナム)は、チームにポゼッション志向の戦術を取り入れ、2013-14シーズンにリーグ8位と躍進。後を引き継いだロナルド・クーマンは、ポチェッティーノ監督のサッカーをベースにさらに高いプレッシングの意識を植え付け、チーム力に磨きをかけた。しかし、ミッティラン戦で見せたロングボールを多用した戦い方には、内部から批判の声が漏れ聞こえてきた。
 リーグは開幕から2分け1敗とスタートダッシュに失敗。EL本戦出場もかな わなかったことで、クラブには不穏な空気が漂う。システムや選手起用もまだ定まりきっていない中、まずは30日に行われるプレミアリーグ第4節ノーリッジ戦で浮上のきっかけをつかみたいところだろう。クーマン監督の手腕にも期待が掛かりそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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