なでしこMF宇津木瑠美、4度目のW杯への“準備” 若手に要求したい「背伸び」とは?

ヤングなでしこ世代が加わり、“パイプ役”としての活躍にも期待

 11日に行われたノルウェー戦(4-1)は、あくまで親善試合。その結果が、すぐに何かを左右するものではない。それでも宇津木は、国内外の選手が一堂に集まれる機会を無為に過ごさず、意識を高く持ったトレーニング、自分の身体をしっかりと把握しておくことの重要性を訴える。

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「大会に行けば、上に行くほど(回復に重きが置かれて)練習ができなくなっていく。それを自分たちがどれだけやっていけるか。スケジュール管理、コンディション管理はスタッフに任せっぱなしではなく、選手自身がやっていかなければいけないところです」

 今回の合宿には、夏にフランスで世界一を勝ち獲ったヤングなでしこ(U-20日本代表)からも、DF南萌香(浦和レッズレディース)、MF長野風花(仁川現代製鉄レッドエンジェルズ)、FW宮澤ひなた(日テレ・ベレーザ)、FW遠藤純(JFAアカデミー福島)の4名が加わった。世代がこれだけ広がると、いろいろな部分で厚みが出てくる。その一方で、全員の足並みを揃えるのは難しい。

「(試合や練習の後でも)17歳の頃なら、回復も早いです。しかし、年齢が10歳違う選手がいるし、怪我を抱えた選手がいる。50%、60%でやらなきゃいけない時は、(トレーニングの)ペースを落とさなくてはいけない。そこで集中を切らさずに、力を抜くべきところでは、良い意味で力を抜かなくてはいけません」

「若い頃は、寝れば、いくらでもいけましたけれどね。どんどん、寝られなくなってくるんですよ、もう、本当に」と笑った宇津木。来年に迫った自身4回目となるW杯でも、与えられるタスクは小さくないはずだ。

(西森 彰 / Akira Nishimori)



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