カシジャス&シャビ時代の終焉も、スペイン国内では意外な論調が主流に
時間だけが過ぎていった後半
このチリの組織的なハイプレスを前に、スペインは序盤からGKイケル・カシジャスへのバックパスとGKからのロングボールを多用せざるを得なかった。前半20分のエドゥアルド・バルガスの先制点も、中盤でのプレスからシャビ・アロンソのバックパスのミスを誘い、一気のショートカウンターから奪ったチリの狙い通りの形だった。
スペインは先制された直後に若干盛り返し、シャビ・アロンソやジエゴ・コスタが決定機を迎えるも、流れの中から得点が決まらない嫌な流れを、ここでも断ち切ることができなかった。すると前半43分、アランギスにFKからのこぼれ球を押し込まれ、実質的に勝負を決められてしまう。
後半開始からビセンテ・デルボスケ監督は、コケを投入して機能不全の中盤にダイナミズムを生もうと試みるが、後半8分にゴール前での決定機を外したブスケツに象徴されるように、スペインが得点を生み出す気配は皆無だった。悪い流れで後半は時間だけが過ぎていき、そのまま0-2で敗れて1次リーグ敗退となった。