カシジャス&シャビ時代の終焉も、スペイン国内では意外な論調が主流に

ZONE WEB

 この試合を振り返る上での主役は、間違いなくチリだった。戦術家のホルヘ・サンパオリ監督は、スペインが初戦で露呈した現状と弱点を反映させた戦略を練り、前に出て勝つしかない相手の出鼻をくじくかのような前掛かりなプレッシングサッカーを展開する。

特徴的だったのは、スペインのパスサッカーの起点であるセルヒオ・ブスケツシャビ・アロンソのダブルボランチへのプレッシャー。チリはボランチのマルセロ・ディアスチャルレス・アランギスのいずれかが、トップ下のアルトゥロ・ビダルのラインまで上がり、マンマーク気味の対応で相手の配給役を封じた。

 また、中盤でのプレッシャーが“はまる”と判断したときには、ウイングバックのマウリシオ・イスラエウヘニオ・メナが思い切ってポジションを上げて両サイドバックに対してプレッシャーをかける。逆に、前線のプレッシャーたる“第一波”をかいくぐられたときは、ディフェンスラインにすっと戻って強固な5バックを形成するなど、見事な個人の判断とチームの統率を見せた。

 

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング