「少しズレていたら指が折れていた」 GK川口能活が回顧、2本の“会心のセーブ”とは?
自身の引退会見で告白、日本代表戦でのスーパーセーブ2本を振り返る
J3のSC相模原に所属する元日本代表GK川口能活が14日、現役引退記者会見に出席し、25年間のプロ選手生活に別れを告げた。日本サッカー史に燦然と輝く実績を残してスパイクを脱ぐ川口は、会見の中で「自らが驚いたセービング」として、日本代表での二つのシーンを挙げた。
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130人もの報道陣が詰めかけた記者会見場で、43歳となった川口は現役引退の理由を語り始めた。「ピッチ上でもピッチ外でもベストを尽くしてきた」というプロキャリアは、じつに25年間に及ぶ。1994年の横浜マリノス(当時)加入を皮切りに、ポーツマスFC(イングランド)、FCノアシェラン(デンマーク)、ジュビロ磐田、FC岐阜、そして2016年からは相模原と渡り歩いた。
そして川口といえば、多くの人の印象に強く残っているのが日本代表での活躍だろう。1975年生まれの川口は、アトランタ五輪世代の一人として日本の28年ぶりの本大会出場に貢献。96年アトランタ五輪後には、A代表のゴールマウスも守るようになる。
ワールドカップ(W杯)には98年フランス大会から4大会連続出場。A代表通算キャップ数は日本代表GKとして歴代1位の116試合を誇り、チームを救う数々の印象的なセービングを見せてきたことから、“炎の守護神”と称されることもあった。
そんな川口に対し、記者会見で「自分で一番驚いたセービングは?」との質問が飛ぶと、「なんですかね……」と少し考え、二つのシュートを止めた場面を挙げた。
「まずはアトランタ五輪でブラジルと対戦した時、ロベルト・カルロス選手のシュートをキャッチしたことですね。正直、キャッチできると思っていなかったので。マリオコーチがキャッチするまでトレーニング終わらせてくれなかったので、その賜物なのかなと」