妻とやり取りは…「もう、良いんじゃない？」「え？ なんで？」

「一番、身近で見ていますから、僕が続けたいと伝えた時には『もう、良いんじゃない？』というやり取りがあったんですが、辞めたいと伝えた時は『え？ なんで？』と。常に僕自身の逆を取ってきたというか、そういうやり取りがあったんですけど、最終的には僕の意思を尊重してくれました」

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　心身ともにすり減って引退を決断したわけではない。気持ちのうえでは「まだできる」という感覚もあった一方、「悔いなし」という心情も口にしている。

「やり遂げた気持ちと、体は元気なのでまだできるというか、完全燃焼したかと言えば余力はあるんですけど、悔いはない。ピッチ上でもピッチ外でもベストを尽くしてきてこの決断に至ったので後悔はしていませんし、次のステップに行くという強い意志はあります」

　次のステップへ――。引退を決断した川口の視線はすでに次のステージに向いているようだ。