リトルなでしこ、U-17女子W杯初戦はブラジルと0-0ドロー 指揮官「硬さがあった」
2014年優勝、16年に準優勝 日本は3大会連続の決勝進出を狙う
「リトルなでしこ」の愛称を持つU-17日本女子代表は、現地時間13日にU-17女子ワールドカップ(W杯)ウルグアイ大会のB組初戦ブラジル戦に臨み、0-0で引き分けた。
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ウルグアイ入り直前にアジア予選からチームを率いた楠瀬直木監督に不祥事があり、今年のU-20女子W杯でチームを優勝に導いた池田太暫定監督の下で大会に臨んだ。前半の立ち上がりは指揮官が「まず初戦の硬さが少しあった」と話せば、主将のMF松田紫野も「試合の初めに緊張して思うようにいかなかった」と話したように、全体にバタバタとした試合になった。
両者にシュートチャンスが訪れ、GK大場朱羽のファインセーブに救われた場面もあった試合はスコアレスのまま後半に入った。すると、リトルなでしこは緊張もほぐれて本来のプレーを見せるようになる。
しかし、この日の課題は明らかだった。ゴールまでラスト25メートルほどの場面でボールホルダーが前を向ける場面が数えきれないほどあったなかで、決定的なシュートチャンスに持ち込めた場面がなかった。
南米予選を首位通過してきたブラジルの選手たちは後半に3人ほど足をつり、試合終了のホイッスルが鳴ると4人、5人とピッチに倒れ込むほどに日本が相手を振り回した試合だったが、結果は0-0の引き分けスタートとなった。
池田監督は「相手の守備ラインを崩し切れなかったのは課題」と話し、松田もまた「前半の最後のほうからはボールを回してフィニッシュまでということを意識した。最後は決定力の部分が出てしまった」と引き分けを悔しがった。
この大会は2008年の創設から2年に1回のペースで行われ、今回が6回目の開催。日本は過去にMF猶本光(SCフライブルク)らを擁した10年大会に準優勝、MF杉田妃和(INAC神戸レオネッサ)が中心の14年大会で優勝、MF長野風花(仁川現代製鉄レッドエンジェルズ)を中心に臨んだ16年大会で準優勝と、北朝鮮と並ぶ3回の決勝進出を果たしている。
悔しいスタートになったチームは、16日の第2戦では南アフリカと対戦する。池田監督は「切り替えのところの守備は良かった部分。中2日でしっかり回復させ、良い準備をして挑みたい」と、前を向いた。
(FOOTBALL ZONE編集部)