槙野智章が自らに「宿題」 ハリルの「デュエル」に並ぶ“森保カラー”のキーワードは?
大迫の“半端ない”以上のフレーズは出ず「ボールも人の動きも止めないとは言ってます」
「宿題にしてもらっていいですか?」
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そう言って報道陣の笑いを誘ったのは、日本代表DF槙野智章だった。大分合宿2日目となった13日の練習後に取材に応じたなか、「森保カラーを一言でたとえると?」と尋ねると、槙野は50秒ほど考えた末に冒頭の言葉を発したのだった。
森保一監督率いる日本代表は9月、10月で計3試合を行い、11月シリーズでは来年1月のアジアカップに向けたラストサバイバルとして、16日にベネズエラ(大分スポーツ公園総合競技場/19時30分)、20日にキルギス(豊田スタジアム/19時20分)と対戦する。
森保監督と言えば、サンフレッチェ広島の監督時代は3-4-2-1システムを用い、J1優勝3回を成し遂げた。しかし、日本代表ではここまで4-2-3-1をベースとし、まだ3バックは試していない。2007~09年に広島でコーチと選手の関係にあった槙野は、3バックについて「やりたいとは僕らの前でも言っていたし、いろいろ様子と選手のコンディションを見ながらだと思います」と予測する。
新体制発足以降、森保監督は「全員守備・全員攻撃」、攻守の「バランス」をチームコンセプトに掲げてきた。中盤から積極的にボールを奪いにいく「チャレンジ」も標榜する要素の一つだが、バヒド・ハリルホジッチ元監督時代の「縦に早いサッカー」「デュエル」というテーマに比べると、より大枠で設定されている。代表デビュー時の岡田武史元監督を筆頭に、これまで6人の指揮官の下でプレーしている槙野に、改めて“森保カラー”について尋ねてみた。
「そうだな、なんだろう……。ハリルさんはデュエルでしたけど、森保さんは『ボールも人の動きも止めない』とはよく言っています。森保さんのフレーズかぁ……、(大迫勇也の)『半端ない』を超える答えを出したいんですが(苦笑)。宿題にしてもらっていいですか?」
まだ新体制の始動から3回目の代表活動で、森保監督の哲学の落とし込みは発展途上にある。来年1月のアジアカップに向けて、11月シリーズでは過去3試合以上のプレーとスタイルの体現が求められることになる。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)