歓喜の裏側で何が起きていたのか? リーグ連覇の川崎、知られざる「ゴール秘話5選」
左利きの下田と右利きの中村でキッカー交代…臨機応変な変更が生んだゴール
■キッカー交代が生んだDF谷口彰悟の追加点(11月3日/第31節:柏レイソル/3-0)
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第31節柏戦。前半15分に訪れた1本目のCKのキッカーを務めたのはMF下田北斗だった。ボールは味方に合わず、ニアサイドでクリアされている。しかし2本目の同33分、同じ位置でのCKにもかかわらず、今度は下田ではなく中村がキッカーを担当した。
その理由について、「普通に(1本目を)ミスったんで。奈良ちゃんがアウトカーブがいいと言っていたので、ケンゴさんが蹴る。申し訳ないっす(苦笑)」と下田が言えば、中村も「奈良ちゃんがアウトカーブがいいと言っていて。(1本目で)北斗がニアにひっかけた。フィーリングが良くないのかな」と明かしている。
左利きの下田と右利きの中村では、軌道も変わる。柏のCKの守備は、11人全員がペナルティーエリアに入ってゾーンで構えるというもの。そのため、ゴールから離れていくアウトスイングのボールを蹴れる右利きの中村のほうが味方に届けやすいメリットがあった。そして、その狙いが的中。ニアサイドに走り込む谷口の頭にピンポイントで合わせて追加点。相手のセットプレーの守り方の弱点を突くために、臨機応変なキッカー交代が功を奏した得点だった。
いしかわごう
いしかわ・ごう/北海道出身。大学卒業後、スカパー!の番組スタッフを経て、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の担当記者として活動。現在はフリーランスとして川崎フロンターレを取材し、専門誌を中心に寄稿。著書に『将棋でサッカーが面白くなる本』(朝日新聞出版)、『川崎フロンターレあるある』(TOブックス)など。将棋はアマ三段(日本将棋連盟三段免状所有)。