歓喜の裏側で何が起きていたのか? リーグ連覇の川崎、知られざる「ゴール秘話5選」
FW小林が湘南戦で痛恨のPK失敗も… 3選手の励ましに感動して次節で有言実行
■PK失敗のFW小林悠を蘇らせた励まし(9月29日/第28節:V・ファーレン長崎/2-1)
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台風による延期で9月26日に開催された第18節湘南ベルマーレ戦。0-0で進んだ試合終盤、川崎はPKを獲得し、決勝点を挙げる絶好のチャンスを迎えていた。しかしこれをエースFW小林が痛恨の失敗。スコアドローで終わり、首位・広島との勝ち点差を1しか縮められなかった。
勝敗の責任を感じて落ち込んで小林を強く鼓舞したのは、DF谷口彰悟とDF奈良竜樹だった。無得点に終わったエースを守備の要のセンターバックコンビが励ましたのだ。
「試合が終わった後、すぐにショウゴ(谷口彰悟)や奈良ちゃんが『下を向くな』と支えてくれた。お互いに、一つのミスが勝敗につながるポジション。心強いチームメートたちに、また頑張ろうという気持ちになれた」(小林)
試合後、ケータイを見ると、ベンチ外だった森谷賢太郎からも励ましのメッセージが届いていたという。「あいつは要所要所で、ああいうことをしてくれる」と小林は感動し、「自分のやってきたことは間違っていないと思っている。次にしっかりと決めてチームを勝たせられるようにしたい」と意気込み、中二日で行われた第28節のV・ファーレン長崎戦で得点を記録。有言実行を果たした。
いしかわごう
いしかわ・ごう/北海道出身。大学卒業後、スカパー!の番組スタッフを経て、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の担当記者として活動。現在はフリーランスとして川崎フロンターレを取材し、専門誌を中心に寄稿。著書に『将棋でサッカーが面白くなる本』(朝日新聞出版)、『川崎フロンターレあるある』(TOブックス)など。将棋はアマ三段(日本将棋連盟三段免状所有)。