歓喜の裏側で何が起きていたのか? リーグ連覇の川崎、知られざる「ゴール秘話5選」

2つ目は、FW小林が自身のお気に入りに選んだゴール【写真:Getty Images】
2つ目は、FW小林が自身のお気に入りに選んだゴール【写真:Getty Images】

「ターンして前を向け」のメッセージ、FW小林が披露した「空間を作るターン」

■FW小林悠のお気に入りのゴール(4月28日/第11節:ヴィッセル神戸/2-1)

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 第11節神戸戦。1-1で迎えた試合終盤、ボールを持って前を向いたMF大島僚太は、背中に二人のセンターバック、その前にも二人がいて囲まれていた小林の足もとに、あえて強くて速いボールを出している。そのパスに小林は「ターンして前を向け」というメッセージがこもっていたのを感じたという。

「(相手のマークは)背中で感じてました。足元にガツンとくるセンターバックなので、入れ替われるんじゃないかなと思っていた。リョウタのパスもターンしろという感覚というか、良いタイミングで入れてくれたので迷いはなかった」(小林)

 実に狭いエリアだったが、小林は絶妙な位置にコントロールし、相手を外す見事なターンで空間を作り出し決勝ゴールを決めている。この「空間を作るターン」はかねてからずっと取り組んでいたプレーでもあった

「練習からターンをすることを意識しています。例えば、右に敵がいる時に左側に(ボールを)置いて、そこで前を向けるかどうかは大事になる。そういうターンを意識していました」

 この得点は、小林悠の今季のお気に入りでもある。日頃の地道な取り組みが身を結んだ形だったとも言えるのかもしれない。

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FW小林悠のお気に入りのゴール

 
※Jリーグの許可を得て掲載しています。
 

いしかわごう

いしかわ・ごう/北海道出身。大学卒業後、スカパー!の番組スタッフを経て、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の担当記者として活動。現在はフリーランスとして川崎フロンターレを取材し、専門誌を中心に寄稿。著書に『将棋でサッカーが面白くなる本』(朝日新聞出版)、『川崎フロンターレあるある』(TOブックス)など。将棋はアマ三段(日本将棋連盟三段免状所有)。

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