【データ分析/守備編】セーブ、失点、被シュートが物語る堅守 “表裏一体”で起きた現象

シャーレを掲げたのは、DF谷口。最終ラインを支え続けた男の頑張りが、報われた瞬間でもあった【写真:Getty Images】
シャーレを掲げたのは、DF谷口。最終ラインを支え続けた男の頑張りが、報われた瞬間でもあった【写真:Getty Images】

GKも感謝「あれはDFが頑張ってくれたおかげ」 守備の姿勢が積み重なって表れた結果

 この1対1を防いだGK新井章太が感謝していたのは、素早く自陣に戻り、パスコースを防ぐ対応を見せた谷口の判断だった。

「ショウゴの対応が良かった。中に一人がいて、2対1の状況だった。ショウゴが良い判断でペナ(ペナルティーエリア)まで戻ってきてくれて、それで相手が判断を迷った。中もアキくんとネットが戻っていた。ショウゴもシュートされるまで見ていたし、あれはDFが頑張ってくれたおかげ」(新井)

 谷口だけではなく、MF家長昭博とMFエドァルド・ネット(今季途中に名古屋グランパスに移籍)も猛スピードで自陣に帰り、野田がシュートにいく時にはシュートブロックの姿勢を見せている。開幕戦、そして第2戦と、最終的にはこうした守備の姿勢が積み重なって表れた結果が、最少失点なのだろう。

 FW小林悠の欠場により、優勝セレモニーでシャーレを掲げたのは、守備の要として君臨していた副キャプテンの谷口だった。今季フル出場。全身全霊で最終ラインを支え続けた男の頑張りが、報われた瞬間でもあった。

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