今夏の移籍市場でベルギー代表FWクリスティアン・ベンテケや、ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノを獲得したリバプールは、スペイン勢の3連覇をストップする存在として本命視される。特に「（日本円で）63億円はバーゲンセール」とブレンダン・ロジャース監督が大きな期待を懸けるベンテケは、ヨーロッパの舞台でその価値を証明できるか。
　一方で、ナポリ（イタリア）やマルセイユ（フランス）といった名門クラブの復活にも期待が懸かる。ナポリは、元銀行マンという異色の経歴を持つマウリツィオ・サッリ監督がヨーロッパの舞台にデビューする。30通りを超えるというセットプレーは、カップ戦で大きな武器になるかもしれない。一方で、マルセイユはリーグ開幕戦直後にマルセロ・ビエルサ監督が辞任するなど、チームが固まっていない感があるのが気がかりだ。また、CLプレーオフでドイツの強豪レバークーゼンとの対戦を引き当ててしまったラツィオ（イタリア）も、実力的にはCL出場レベルのチームだ。
　激戦区となりそうなのは、一昨季にはCLでグループステージを戦ったスコットランド王者セルティックとオランダの名門アヤックス、そこにロビン・ファン・ペルシー、ナニなどのスター選手を加えたトルコのフェネルバフチェが同居するグループA。トットナム（イングランド）、アンデルレヒト（ベルギー）、モナコ（フランス）が争うグループJも激しい戦いが予想される。
　抽選結果は以下のとおり。
グループA：アヤックス（オランダ）、セルティック（スコットランド）、フェネルバフチェ（トルコ）、モルデ（ノルウェー）
グループB：ルビン（ロシア）、リバプール（イングランド）、ボルドー（フランス）、シオン（スイス）
グループC：ドルトムント（ドイツ）、PAOK（ギリシャ）、クラスノダール（ロシア）、ガバラ（アゼルバイジャン）
グループD：ナポリ（イタリア）、クラブ・ブルージュ（ベルギー）、レギア・ワルシャワ（ポーランド）、ミッティラン（デンマーク）
グループE：ビジャレアル（スペイン）、プルゼニュ（チェコ）、ラピド・ウィーン（オーストリア）、ディナモ・ミンスク（ベラルーシ）
グループF：マルセイユ（フランス）、ブラガ（ポルトガル）、スロバン・リベレツ（チェコ）、フローニンヘン（オランダ）
グループG：ドニプロ（ウクライナ）、ラツィオ（ラツィオ）、サンテティエンヌ（フランス）、ローゼンボリ（ノルウェー）
グループH：スポルティング・リスボン（ポルトガル）、ベシクタシュ（トルコ）、ロコモティフ・モスクワ（ロシア）、スカンデルベウ（アルバニア）
グループI：バーゼル（スイス）、フィオレンティーナ（イタリア）、レフ・ボズナン（ポーランド）、ベレネンセス（ポルトガル）
グループJ：トットナム（イングランド）、アンデルレヒト（ベルギー）、モナコ（フランス）、カラバフ（アゼルバイジャン）
グループK：シャルケ（ドイツ）、アポエル（キプロス）、スパルタ・プラハ（チェコ）、アステラス（ギリシャ）
グループL：アスレティック・ビルバオ（スペイン）、AZ（オランダ）、アウクスブルク（ドイツ）、パルチザン（セルビア）