【データ分析/攻撃編】川崎、連覇の要因は? 驚異的な大島の数値、パス成功率で上位席巻
「最後は小林」の必勝パターンは今季も健在 2位のシュート&枠内シュートで脅威に
とはいえ、仕上げに最も多く関わるのは、やはり小林になる。昨年の得点王であるエースストライカーは、今季もフィニッシャーとしてコンスタントに得点を重ねた。シュート数と枠内シュートはパトリックに次ぐ2位を記録し、相手ゴールに脅威を与え続けている。
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「最後は小林に点を取らせる」という必勝パターンは、今季も健在だった。第31節の柏レイソル戦で左眼窩底骨折し、優勝の決まる第32節で欠場。2年連続の得点王は困難な状況になってしまったのは残念だったが、シーズンを通じて「取るべき人が点を取って勝ち続けた」と言えるだろう。
選手たちは、どの試合でも「やるべきことをやれば結果はついてくる」と口を揃えていたが、それはやるべきことをやれば勝ってきたという経験からのものだ。そして、それが数値に反映されているのだと言える。
願わくば、横浜F・マリノス(54得点)に次いでリーグ2位である得点数(53得点)も1位で終えたいところ。残り2試合、得点力でもうひと爆発ほしいところだ。
いしかわごう
いしかわ・ごう/北海道出身。大学卒業後、スカパー!の番組スタッフを経て、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の担当記者として活動。現在はフリーランスとして川崎フロンターレを取材し、専門誌を中心に寄稿。著書に『将棋でサッカーが面白くなる本』(朝日新聞出版)、『川崎フロンターレあるある』(TOブックス)など。将棋はアマ三段(日本将棋連盟三段免状所有)。