「楽しかった」 新世代の旗頭候補MF長野風花、なでしこデビュー戦で感じた自覚と責任
「自分自身がもっともっと、ここでやっていかなければいけないなと思いました」
そして2-0で迎えた後半10分、右サイドを駆け上がったMF中島依美(INAC神戸レオネッサ)にパスを通し、FW岩渕真奈(INAC)のゴールへとつなげる。その他にも、手を挙げながらフリーランでボールを要求するなど、積極的な姿勢を見せた。一方で、連係が未完成な分、味方とのパスコースを作り出すのに苦労する部分も見られた。
「初めて(フル代表の)試合に出られたので良かったです。やっぱり、U-20の時とは違って、観客の方が多かった。また、これはU-20の時も同じですが、国を背負う責任というものも感じました。自分自身がもっともっと、ここでやっていかなければいけないなと思いました。今日の試合は楽しかったです」
「思い切ってやってこい」と声をかけて送り出した高倉麻子監督は、「A代表になった時のシンプルなスピードとか一歩というところでは、長野は少し苦労したと思います」とまとめた。それも期待の高さがあってのものだ。
「今日、熊谷(紗希/オリンピック・リヨン)が100試合目、長野と宮澤(ひなた/日テレ・ベレーザ)が1試合目。(これまでの)なでしこの歴史、流れを見ていても、いろんな選手がそれ(なでしこの歴史)を引き継いでいくというのもあります」(高倉監督)
長野がここから先、なでしこジャパンの歴史をどう紡ぎ、キャリアを重ねていくか。確かなことは、そのスタートが切られたということだ。