「修正すべきことはある」 なでしこ高倉監督、ノルウェーに快勝も“世界一奪還”へ課題指摘
4点奪取には納得も「前半なかなかテンポが上がらずゲームがスローになった」
なでしこジャパン(日本女子代表)は11日、鳥取で開催された欧州の強豪ノルウェーとの国際親善試合に4-1で勝利した。高倉麻子監督は試合を振り返り「一つひとつ積み上げながら力をつけて、世界でタイトルを獲れるようにみんなで頑張りたい」と、来年の女子ワールドカップ(W杯)フランス大会を見据えた。
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なでしこはアジア、ノルウェーは欧州の予選をすでに突破し、来年の本大会出場を決めている。そうした対戦相手に対し、日本は前半にFW横山久美の直接FKによる先制ゴールと、MF長谷川唯のラストパスからFW岩渕真奈が決めた追加点でリード。後半には岩渕のこの日2点目と、途中出場のFW籾木結花のミドルで突き放し、反撃を1点に抑えた。
90分を通しても主導権を握る時間が長かった試合だったが、高倉監督は「結果的に4点取れたことは非常に良かった。前半なかなかテンポが上がらずゲームがスローになった。それを修正して後半に入った。全員がゴールに向かいながら得点を重ねてくれた」と、前半の戦いに多少の不満があることを語った。
後半には、今年のU-20女子W杯優勝メンバーであるMF長野風花とFW宮澤ひなたも代表デビュー。長野は3点目につながる縦パスからの展開で存在感を出し、宮澤もミドルシュートでゴールを狙う場面を見せた。それだけに「これからいろいろな選手が力をつけて、世界大会へ向かうのに選手の競争もある。なるべく多くの選手を送り出した」と、新戦力の台頭への期待を指揮官は示している。
ノルウェーとは来年の本大会で対戦する可能性もあり、欧州勢やアメリカとの対戦を想定すれば高倉監督が「ノルウェーの体の大きな選手が多く、ボールを動かす時に圧力を感じてミスを重ねた前半もある。修正すべきことはある」と話した課題も見え、実りの多い親善試合になった。
(FOOTBALL ZONE編集部)