3度の骨折を乗り越えた悲運の怪物 FC東京・平山が1年ぶりの復活
次節清水戦で昨年8月の浦和戦以来のベンチ入り
けがに苦しんだ怪物が、約1年ぶりに公式戦の舞台に帰ってくる。FC東京のFW平山相太が、29日のアウェー清水戦(アイスタ)で昨年8月23日の浦和戦以来となるベンチ入りメンバーに選出された。
ここ数年、平山はけがに悩まされ続けてきた。11年4月がその始まりだった。栃木SCとのトレーニングマッチで相手GKと交錯すると、練習場に鈍い音が響き渡った。右すねを抱えて苦悶(くもん)の表情を浮かべたまま、平山はその場にうずくまった。翌週に下された診断結果は右脛骨(けいこつ)および腓骨(ひこつ)骨折。キャリア初となる長期離脱の日々が待っていた。
復帰を目指し、つらいリハビリを乗り越えたはずだった。だが、さらに追い打ちを掛けるように翌年の5月1日には再び同じ箇所を骨折。そこから復帰と離脱を繰り返した。その時間を思い返すと、平山からはため息が出た。
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