日本代表10番・中島翔哉、恩師が語る“ドリブルお化け”の原点 「全てがアドリブ」
ウルグアイのカセレスやゴディンを圧倒も安間コーチに衝撃の返信「誰ですか、それ?」
ポルティモネンセのMF中島翔哉は、森保一監督体制となって3カ月連続で日本代表に招集された。9月、10月と日本の10番を背負って攻撃を牽引し、ウルグアイを破る立役者の一人となるなどその活躍は目覚ましいが、“覚醒”前の時代を知る人物からすれば驚きはないという。2014年のカターレ富山時代は選手と監督、2015年から海外移籍するまではFC東京で選手とコーチとして信頼関係を築いた安間貴義コーチ(兼FC東京U-23監督)に、覚醒のプロセスと海外移籍による成長について訊いた。
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10月16日に行われたキリンチャレンジカップのウルグアイ戦、日本の中心には間違いなく中島がいた。身長167センチの“小さな巨人”は、前半10分に左サイドから鋭い縦パスを打ち込んでMF南野拓実(ザルツブルク)の先制点をアシストすると、同36分にはFW大迫勇也(ブレーメン)のゴールを呼び込むミドルシュートを放つなど攻撃を牽引。その他にも、バルセロナやユベントスでのプレー経験を持つベテラン右SBのマルティン・カセレス(ラツィオ)らをドリブルで手玉に取り、強烈なインパクトを残した。試合後には、相手エースのFWエディンソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン)も取材エリアでの去り際に中島の肩にポンと手を置き、笑顔でそのプレーを称えたほどだった。
安間コーチはウルグアイ戦後、労いのメッセージを送ったというが、その返信が実に中島らしかったという。
「ウルグアイ戦で翔哉がカセレス選手や(CBのディエゴ・)ゴディン選手をきりきり舞いさせましたよね。そのカセレスが途中(後半19分)で交代していたので言ったんです。『カセレスの相手もっとちゃんとしてやれよ』って。そしたら、『誰ですか、それ?』と返ってきました。えっ、知らないのって感じですよ(笑)。翔哉には相手が誰かは関係ないんですよね」