レッズ槙野の密かな進化 ハリル教授が高く評価する「丁寧な守備とは」
槙野「先生のような感じ。28歳にして学校に通う感覚」
「ハリルホジッチ監督は、ピッチ外のコミュニケーションも大事にしてくれる。自分に足りないところはもちろん、ここが良かった、ここが良くなかった、浦和の試合ではこうだったと、話してくれます。先生のような感じで、28歳にして学校に通っているときと同じような感覚です。宿題をもらって、次までに改善して、と繰り返しています」
監督から課題を突きつけられ、次に会うまでに改善に向けて努力する。その関係性は指導者と生徒という。“ハリル教授”もそんな愛弟子の性格について高く評価している。「人間性も良く、チームに良い雰囲気を作ってくれる」とピッチ外の貢献についても言及した。槙野が明るくムードメーカーになれる性格の持ち主であったのは以前から変わらないが、それがパフォーマンス先行と受け取られる時期もあった。しかし、元よりピッチ上ではトレーニングから全力でサッカーに向き合い、真摯にプレーする選手だ。そして、プレー内容の向上によっても代表チームでの存在感を高めている。
今後、ワールドカップ予選を戦っていく中で、海外組と国内組とチームの一体感を築き上げていくことが重要になる。FW本田圭佑(ACミラン)やFW岡崎慎司(レスター)など、海外組に同世代も多い。ピッチ内外で成長を求める槙野はチームを一つにまとめるためのキーパーソンになるかもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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