「鹿島、夢を実現」 AFC公式が悲願のアジア初制覇を称賛「堅守がタイトルもたらす」
2戦合計2-0でACL初制覇、伝統の堅守が大一番でも機能
鹿島アントラーズは、現地時間10日にイランの首都テヘランで行われたAFCチャンピオンズリーグ決勝の第2戦、ペルセポリス戦でスコアレスドロー。第1戦での2-0勝利を生かし、クラブ史上初のアジア王者の称号を手にした。アジアサッカー連盟(AFC)公式サイトも「鹿島、夢を実現」と題し、その守備力を称賛した。
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10万人のサポーターが大挙した敵地アザディスタジアムで、ペルセポリスは開始早々から鹿島のCKのボールを奪ってからのカウンターでフィニッシュまで持ち込むなど、勝利への執念を見せる。鹿島がボールを持つと大音量のブブゼラが響くなかでも落ち着いて試合に入ると、前半13分にはFW鈴木優磨の左からのクロスを逆サイドからペナルティーエリア内でフリーとなったFW土居聖真が際どいシュートを放つなど、果敢にアウェーゴールを狙った。
一方のペルセポリスは前半27分にFWアリプールのヘディングシュートなど、武骨な攻撃を仕掛けるが、鹿島GKクォン・スンテが落ち着いてセーブするなど、さしたる決定機を与えず、前半はスコアレスで折り返した。
後半に入ると1点を取りたいペルセポリス、その隙を見てカウンターを仕掛けつつ時間を使う鹿島という展開に。後半19分には鹿島から見て左サイドのクロスからアリプールに強烈なボレーシュートを放たれたが、シュートはゴール枠わずか右に外れる幸運に恵まれた。
鹿島は途中出場でピッチに入れたMF安西幸輝が左膝を痛めた素振りを見せ、DFチョン・スンヒョンも相手の足と交錯するなどタフな状況が連続する。それでも最後まで集中力を切らさずに戦い切る勝負強さを見せ切った。
AFC公式サイトは「鹿島の堅牢な守備が、浦和レッズ、ガンバ大阪に続く日本で3チーム目のアジアタイトルをもたらした」と、アウェーゲームを無失点で抑えたディフェンス力を称賛した。Jクラブで最多となる20個目のタイトルは、鹿島が欲し続けた国際タイトル。その下支えになったのは、やはり伝統の堅守だった。