目に涙の鹿島DF昌子、ACL初制覇に感無量 「20冠目がこのタイトルというのも縁」

鹿島DF昌子【写真:Getty Images】
鹿島DF昌子【写真:Getty Images】

守備陣のリーダーとして優勝に貢献 「僕だけじゃなくて全員のハードワークだと思う」

 鹿島アントラーズの主将で最終ラインを支えたDF昌子源は、現地時間10日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦、10万人の完全アウェーとなったイランでのペルセポリス戦を無失点で乗り切ってスコアレスドロー。ホームでの2点リードを生かして優勝すると、「20冠目がこのタイトルというのも縁だと思う」と、目に光るものを見せながら感慨深げに語った。

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 3日に本拠地カシマスタジアムで行われた第1戦では、鹿島がホームチームらしい試合運びで2-0の勝利を収めた。しかし、イランの首都テヘランにあるアザディスタジアムに乗り込んだゲームは、さすがに勝手が違った。実際に昌子は「試合の展開的にかなりロングボールが多かったので、(鹿島が)点を取るのは難しいと考えていて、後ろが責任を持って体を投げ出さないと、と前半の早い段階で思っていた」のだという。

 その言葉のとおり、試合は0-0のまま推移した。アウェーゴールさえ奪えば4失点しなければ良い状況だったが、それは望めなかった。激しい肉弾戦を厭わない相手FW陣に対して体をぶつけあい、必死で守った。特に試合のラスト15分ほどは、半ばパワープレーに出た相手のロングボールを跳ね返し、シュートを打たれそうになれば体ごと飛び込んだ。昌子は主将として「僕だけじゃなくて全員のハードワークだと思う」と、誇らしげに語った。

 公称の観客動員は10万人と発表された。鹿島サポーターは約300人と伝えられていただけに、その割合はわずか0.3パーセント。まさに完全アウェーだった。それでも昌子は「いっぱいのお客さんが来ていただいて、日本で待っている鹿島ファミリーのために絶対に優勝しようと話していたので、優勝できて良かったです」と、イラン入りが叶わなかったサポーターにも感謝の言葉を残している。

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