鹿島が悲願のACL初制覇! 観衆10万の敵地でペルセポリス完封、2戦合計2-0で20冠達成
完全アウェーの敵地で守り抜きアジアの頂点に立つ! クラブW杯出場権を獲得
鹿島アントラーズがクラブ史上初のアジア王者に輝き、節目の通算20冠目を達成した。現地時間10日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝、ペルセポリスとの第2戦に臨み0-0の引き分け。2戦合計スコア2-0で初優勝、そして12月に行われるクラブワールドカップ出場権を獲得した。
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3日に本拠地カシマスタジアムで行われた第1戦で、鹿島はMFレオ・シルバ、FWセルジーニョのゴールと、DF昌子源らの奮闘により2-0で先勝した。敵地での第2戦で勝利もしくは引き分け、敗れても1点差の負けや1得点以上奪ったうえでの2点差の敗戦でも優勝が決まるなかで、大岩剛監督は第1戦と全く同じスタメンでキックオフの笛を聞いた。
10万人のサポーターが大挙する敵地アザディスタジアムで、ペルセポリスは開始早々から鹿島のCKのボールを奪ってからのカウンターでフィニッシュまで持ち込むなど、勝利への執念を見せる。鹿島がボールを持つと大音量のブブゼラが響く中でも落ち着いて試合に入ると、前半13分にはFW鈴木優磨の左からのクロスを逆サイドからペナルティーエリア内でフリーとなったFW土居聖真が際どいシュートを放つなど、果敢にアウェーゴールを狙った。
一方のペルセポリスは前半27分にFWアリプールのヘディングシュートなど、武骨な攻撃を仕掛けるが、鹿島GKクォン・スンテが落ち着いてセーブするなど、さしたる決定機を与えず、前半はスコアレスで折り返した。
後半に入ると1点を取りたいペルセポリス、その隙を見てカウンターを仕掛けつつ時間を使う鹿島という展開に。後半19分には鹿島から見て左サイドのクロスからアリプールに強烈なボレーシュートを放たれたが、シュートはゴール枠わずか右に外れる幸運に恵まれた。
鹿島は途中出場でピッチに入れたMF安西幸輝が左膝を痛めた素振りを見せ、DFチョン・スンヒョンも相手の足と交錯するなどタフな状況が連続する。それでも最後まで集中力を切らさずに戦い切る勝負強さを見せ切った。
今季はJ1リーグ戦で勝ち点を思うように伸ばせず、テクニカルディレクター(TD)にクラブレジェンドであるジーコ氏が就任するなど波乱万丈だったシーズン。それでもこれぞ“常勝軍団”という集中力を切らさぬ戦いぶりで、ついにアジアの頂点に立ち、クラブ通算20冠目のタイトルを手にした。
(FOOTBALL ZONE編集部)