浦和FW武藤、恩師ミシャの前での2発に進化証明 「30歳はおじさんだと思っていたけど…」
ペトロヴィッチ監督とオリヴェイラ監督の指導を厳選した“ハイブリッド”が今の自分
惜しむらくは後半37分に右45度付近から自らドリブルで仕掛けて相手2人の間を割ってから放ったシュートが、さらにカバーに来た相手DFに当たってわずかにゴール枠を逸れたことか。自身初のハットトリックはお預けになり、「あそこで決められたら良かったんですけどもね。それならばパーフェクトだったんですけども、まだまだ頑張らなきゃいけないですね」と、少し悔しそうだった。
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武藤は流通経済大を卒業して2011年にベガルタ仙台に加入し、15年に浦和へ移籍した。当時の指揮官は、この日の札幌を率いていたミハイロ・ペトロヴィッチ監督だった。移籍初年度からレギュラーをつかんだ武藤は、4試合連続ゴールなど一気にゴールゲッターとして開花。わずか1年で仙台時代の通算ゴール数の2倍以上を叩き出した。そして、今季は4月下旬からオズワルド・オリヴェイラ監督が率いている。武藤は、2人の名将から指導を受けたことの“ハイブリッド”が今の自分になっていると話す。
「浦和に来てからはミシャ(ペトロヴィッチ監督)のサッカーで特長が上手く出ていたと思っていましたし、試合に出ているなかで良いプレーもできていたんです。それにプラスしてオリヴェイラになってから、フリックやダイレクトプレーは減りましたけど、より確実にと言われながらやってきて、それでボールをしっかりと収める回数が増えたので、そこで徐々に感覚がつかめてきたんですよ。そうすると、ボールを上手く止められるとドリブルにも上手く入れるなという印象を持つようになりました」