リーグ連覇の川崎MF中村、“さらなる可能性”に言及 「今年は泣いてないということは…」
C大阪に敗れるも、2位・広島が黒星で優勝決定「まだ突き詰めていく伸びしろがある」
川崎フロンターレは10日、J1史上5チーム目となるリーグ連覇を決めた。チームの大黒柱MF中村憲剛は「積み重ねの賜物。成熟してきた」と喜びを語った。
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勝てば無条件での優勝が決まるというなかで、川崎はセレッソ大阪と敵地で対戦。0-1とビハインドで迎えた後半45分にMF家長昭博のPKで同点に追いついたが、アディショナルタイム4分に途中出場のMF山村和也に決められ、まさかの敗戦を喫した。
しかし、勝ち点差7で2位につけていたサンフレッチェ広島も同時刻キックオフの試合でベガルタ仙台に0-1で敗れた。この結果、両者の差は7ポイントのままで、残り2試合での逆転は不可能となり、川崎が2季連続でタイトルを獲得した。
悲願の初優勝を果たした昨季はピッチで涙を流した中村だったが、この日は優勝決定直後も少し複雑そうな表情を浮かべた。それでもフラッシュインタビューでは「連覇というのは過去5チームしか成し遂げていない偉業でもありますし、後発組のフロンターレが成し遂げたのは、今日の試合だけじゃなくて、積み重ねの賜物だと思う」と改めてタイトル獲得の喜びを語った。
チームとして足りない部分はまだあるとしながらも、今後の伸びしろも含め、成長を証明するシーズンになったという。
「去年は僕自身は15年分の、クラブとしては20何年の積み重ねや思いが等々力ですごく爆発した。今年は泣いてないということは、やっぱり自分たちがそれだけ成熟してきて、強くなってきたということ。まだまだ足りないところというのも、今日の敗戦で知ったと思う。まだまだ突き詰めていく伸びしろがあると思うので、去年とはまた感じ方が違います」
長年“シルバーコレクター”だった川崎に黄金時代到来の予感が漂う。チームを牽引する38歳の司令塔は「もちろん目指すは3連覇。カップ戦もまだタイトルを獲れていないですし、まだまだやることがいっぱいある」と力強く意気込んでいた。
(FOOTBALL ZONE編集部)