「ボール1個分」の衝撃 ウェールズ新鋭の“針の穴を通す”直接FK弾に反響「世界クラス」
ランパード監督率いるダービーのMFウィルソンが見せた芸術FK弾に脚光
イングランド2部ダービー・カウンティのウェールズ代表MFハリー・ウィルソンは、現地時間3日のチャンピオンシップ第16節バーミンガム戦で鮮烈な直接FK弾を決め、3-1の勝利に貢献した。英衛星放送「スカイ・スポーツ」の公式インスタグラムはゴールの決定的瞬間を公開し、「ワールドクラス」「コウチーニョの後継者」など反響を呼んでいる。
ハリー・ウィルソンがネットを揺らしたのは、1-1で迎えた後半10分だった。右サイドの深い位置でFKを得ると、キッカーを務めた21歳は短い助走から左足を一閃。シュートはニアポストとGKのわずかなスペースを貫く、針に糸を通すような完璧な軌道を描いてゴールに突き刺さった。
位置的にはゴール前に味方へ合わせるクロスかと思われたが、過去に何度も鮮やかな直接FKを決めてきたウィルソンは、まさにピンポントのコースに難なく蹴ってみせた。ゴール直後、味方選手はウィルソンの元へ一目散に駆け寄り、チームマスコットまでも歓喜の輪に加わっていた。
「スカイ・スポーツ」公式インスタグラムも「一体どこから決めたんだ、ウィルソン? ダービーのヤングスターが週末に新たなFKを誕生させた」とゴール動画を投稿。すると、コメント欄には「コウチーニョの後継者がここにいた」「将来ビッグクラブの顔になれる」「ボール1個分のスペースなのに、見事だ」「左足の精度に関してはもはやワールドクラス」「マスコットをも興奮させる一撃」と反響を呼んだ。
21歳のウィルソンは8歳からリバプールの下部組織に所属し、2014年にトップチーム昇格。その後、プレー機会を求めて期限付き移籍を繰り返し、今季は元イングランド代表MFフランク・ランパード監督が率いるダービーで主力として存在感を放っている。保有権を持つリバプールには職人のプレースキッカーが不足しているため、来季に即戦力として復帰する可能性もあるかもしれない。