「そりゃあ…」 福岡DF駒野、広島時代の同期・森﨑和幸の現役引退に寂寥感を吐露
広島ユース時代からの盟友を含め、アテネ五輪世代が「毎年少しずつ減っていく」
アビスパ福岡は4日、J2第40節の町田ゼルビア戦で1-2と逆転負けを喫した。J2優勝の可能性が潰え、自動昇格圏内の2位も大分トリニータとの得失点差「9」を考えると厳しい状況だが、ベテランの元日本代表DF駒野友一は「勝っていくしかない」と決意を語った。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
町田の激しいプレスと球際に押され気味だった福岡は前半24分、FWドゥドゥのショートクロスからチャンスを迎えたが、FW城後寿のヘディングシュートは左に流れて得点ならず。相手の体を張った守備の前にスコアレスのまま前半を折り返した。
一進一退の攻防が続くなか、後半25分に左サイドのDF輪湖直樹がクロスを上げ、城後が打点の高いヘッドで仕留めて待望の先制点を奪った。しかし同29分、左サイドを崩されて同点弾を決められると、その6分後には途中出場の町田FWドリアン・バブンスキーに勝ち越し点を献上。6分間で2点を失い1-2と逆転負けを喫した。
同日、5位東京ヴェルディに1-0で勝利した松本山雅FCが勝ち点73で首位に浮上。福岡は残り2試合で勝ち点が最大72までしか伸ばせないため、J2優勝の可能性が潰えた。横浜FCに1-3で敗れて2位に転落した大分とも勝ち点差6、さらに得失点差も9と大きな開きがあり、自動昇格はさらに厳しい状況となった。
町田戦までの5戦負けなしだったが、そのうち3試合は引き分け。右ウイングバックとして後半33分までプレーした駒野は、「ここ何試合かこういう展開が続いて引き分けて、流れが悪かった」と一時リードしながらの逆転負けを悔やんだ。しかし、昇格プレーオフも含めて、“J1行き”の可能性は残されているだけに、「良い流れを作るためには勝っていくしかない」と前を向いた。
サンフレッチェ広島時代の同期であるMF森﨑和幸が、10月27日に37歳での現役引退を表明。広島ユース時代からの盟友の決断に、駒野は「そりゃあ寂しいですよ」と切り出すと、「毎年(同世代が)少しずつ減っていく。グラウンドで会えなくなるのは寂しい」と思いを語った。
近年はともに2004年のアテネ五輪を戦ったMF森﨑浩司、MF石川直宏、FW高松大樹ら同世代が引退。寂しさを滲ませつつも、駒野は福岡のJ1昇格に向けて全力を注ぐ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)