鹿島“ACL初制覇”の条件 現地取材した英記者が「最も重要」と断言したキーマンは?

敵地第2戦では「困難に直面することになるだろう」

 ペルセポリスは1対1のデュエルで優位に立つ局面も多かったが、鹿島の選手のコンディションが相手を凌駕していたことは注目に値した。少なくとも後半に見せたインパクトの残る出来は、日本にアジアの王冠が2年連続でもたらされる可能性を語るうえで重要な理由となる。

 しかし、鹿島は強烈で威圧的なアザディ・スタジアムで困難に直面することになるだろう。世界中を見てもあれほどのスタジアムはほとんどなく、アウェーチームとして乗り込む選手には冷静なアプローチが求められることになる。

 それを体現していたのが、第1戦で勝利に導いたレオ・シルバだ。来週テヘランの地でも、彼とその他のチームメイトから同様のパフォーマンスが披露されれば、鹿島はクラブ史上初めてアジア最高の王冠を被ることになるはずだ。

マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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