「日本で魔法」とスペイン紙称賛 神戸イニエスタ、7人翻弄の「壮観なループアシスト」
名古屋戦の前半10分に圧巻のパスでポドルスキの先制弾を演出、母国紙も活躍に言及
ヴィッセル神戸は3日のJ1第31節名古屋グランパス戦で2-1と勝利し、8試合ぶりに白星を挙げた。元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキが先制ボレーを叩き込んだなか、ゴールを演出した元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタのプレーを母国紙「マルカ」が絶賛している。
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リーグ戦7試合未勝利で名古屋戦を迎えた神戸は、前半10分にゴールをこじ開けた。“演出”はチームの司令塔を務めるイニエスタだ。敵陣中央でパスを受けたイニエスタは、相手のエリア手前でボールを保持。名古屋の中盤と最終ラインがブロックを形成するなか、イニエスタは地上戦で勝負せず、ふわりと右足で浮かせるループパスを供給した。相手7人の守備ブロックを一瞬で無力化するパスがゴール前に通り、絶妙なタイミング走り込んだポドルスキが左足ダイレクトボレーでゴールを決めている。
試合は1-1に追いつかれるも、終了間際にポドルスキがこの日2ゴール目を決めて神戸が2-1と勝利した。イニエスタの母国スペイン紙も勝利を伝えつつ、昨季まで名門バルセロナでプレーした名手のプレーを称えている。
スペイン紙「マルカ」は「イニエスタが日本で魔法をかける。ポドルスキのゴールを演出」と報じ、前半10分に魅せた創造性溢れるプレーを「壮大なループアシスト」と記した。「相手守備陣の背後に素晴らしいパスを通し、神戸の先制弾を呼び込んだ。8月19日、湘南ベルマーレ戦以来の勝利だった」と続け、イニエスタの貢献に触れている。
リーグ戦は残り3試合となり、神戸は10日にサガン鳥栖、24日の清水エスパルス、12月1日にベガルタ仙台と対戦。本拠地で鳥栖、仙台を迎え撃つが、イニエスタが再び“魔法”をかけるだろうか。