鹿島DFチョン・スンヒョン、気迫の顔面ブロックを回想「みんなが一緒に戦っていた」

鹿島アントラーズDFチョン・スンヒョン【写真:Getty Images】
鹿島アントラーズDFチョン・スンヒョン【写真:Getty Images】

前半4分、ペルセポリスのチャンスを体を張ってしのぎ、勝利に大きく貢献

 マンガさながらの“魂の顔面ブロック”が、鹿島アントラーズにとってアジア初制覇のターニングポイントとなるかもしれない。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝、ペルセポリス(イラン)との第1戦を2-0で先勝した鹿島だが、立ち上がりに大きな危機があった。それを救ったのは今季新加入の韓国人DFチョン・スンヒョンだった。

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 前半4分のことだった。鹿島は左サイドを崩され、ハイクロスを上げられる。ゴール前での競り合いがファーサイドにこぼれ、ファーサイドで完全フリーとなったFWアリプールのもとへ。至近距離でのシュートに誰もが失点を覚悟した瞬間、チョン・スンヒョンは文字通り身を挺してブロック。ペルセポリス側はハンドだと抗議したが、映像で確認しても正真正銘の顔面ブロックだった。

「良かったと思います。みんなが一緒に戦っていたので、そういうプレーで守ることができたんだと思います」

 この日の影のMVPと言っていいチョン・スンヒョンだが、このビッグプレーについては多くは語らなかった。むしろ手ごたえを感じているのはセンターバックを組んだDF昌子源との関係性だ。

「(昌子)源とコンビを組むことになりましたけど、最初からまずまずというわけにはいきませんでした。だけど試合を重ねることによってコミュニケーションを取りながら、言い連係ができていければいいと思っています」

 実際、劣勢を強いられた立ち上がりを乗り切って以降は、決定的なシーンはほぼ許さなかった。それだけに開始早々のスーパーブロックが脚光を浴びる形になったが、チョン・スンヒョンとしては油断はない。「満足できる結果ではないですし、2-0は危ないスコアですから」と語った屈強な防波堤は、大アウェーとなる11日の第2戦でも立ちはだかるはずだ。

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