海外組“オーバー30”の生きる道 欧州通算11年の松井大輔が注目、乾に見出す才能とは?
乾には「みんなに認められて自分の評価も上がる」付加価値がある
「成功するのは、チームのマスコット的な存在になってみんなでワイワイやるタイプと、結果だけを追い求めるタイプのどちらか。人柄が良かったり、面白かったりするとそれだけ人が寄ってきて話しますよね。そうすればボールも渡してくれるし、プレーにもつながる。仮に結果を残してなかったとしても、みんなに認められているだけで自分の評価も上がったりしますから。乾くんには、そういう付加価値があると思います」
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最後に松井は、海外組の“後輩”たちにエールを送った。
「30歳を超えて日本に帰ってくる選手もいるだろうし、(川島)永嗣やハセ(長谷部)は海外で現役を終えて、スタッフ入りとかまた違う道が生まれるかもしれない。どれが正解かは分かりませんが、彼らの選択と行く末を見てみたいと思います」
[PROFILE]
松井大輔(まつい・だいすけ)/1981年5月11日生まれ、京都府出身。鹿児島実業高時代からテクニシャンとして知られ、卒業後に京都パープルサンガ(現京都サンガF.C.)に加入。アテネ五輪出場直後の2004年夏にフランスのル・マン(当時2部)に移籍し、初年度から主力として1部昇格に貢献した。08年からはサンテティエンヌ、グルノーブルとフランスで戦い、その後はロシア、ブルガリア、ポーランドと各国1部リーグで奮闘。14年にジュビロ磐田と契約して10年ぶりのJリーグ復帰を果たし、今年1月から横浜FCでプレーする。日本代表としても南アフリカ・ワールドカップに出場するなど通算31試合出場1得点。8月に海外で計11年、8クラブを渡り歩いた経験を凝縮した著書「日本人が海外で成功する方法」(角川書店)を上梓した。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)