王者チェルシーがプレミア史上最高額75億円DF獲得へ
英代表DFストーンズがエバートンに移籍希望を提出
チェルシーが今季4度獲得の正式オファーを出しているエバートンのイングランド代表DFジョン・ストーンズがクラブ側に正式に移籍希望を表明したことがわかった。英BBCなどが報じている。
チェルシーは主将DFジョン・テリーが第2節のマンチェスター・シティで、低調なパフォーマンスからジョゼ・モウリーニョ体制では初となる途中交代を命じられた。さらに、第3節のウェスト・ブロム戦ではそのテリーが退場処分。右サイドバックのDFブラニスラフ・イバノビッチも簡単に突破を許す場面が目立つなど、堅守を売りにするはずの王者がDFラインに不安を抱えている。
チェルシーは21歳の若きストーンズに注目。これまでに2000万ポンド(約37億6000万円)、2600万ポンド(約48億8000万円)、3000万ポンド(約56億4000万円)と徐々に提示額を増額して獲得に迫ったが、いずれもエバートンに拒否されていた。
さらに増額し、最初のオファーから倍額となる4000万ポンド(75億2000万円)というオファーが提示されたと報じられていたが、エバートンのロベルト・マルティネス監督がストーンズを「売らない」と明言。放出を頑なに拒んでいた。
しかし、イングランドの将来を担うともいわれるストーンズはエバートンに移籍を希望するに至った。放出を否定してきたエバートンも熟考を迫られることとなった。
ストーンズが4000万ポンドで移籍となれば、2002年に元イングランド代表DFリオ・ファーディナンド氏がリーズからマンチェスター・ユナイテッドに移籍した際の3400万ポンド(約64億円)を更新する。プレミアリーグでDF獲得に支払った移籍金として、史上最高額となる。移籍マーケット閉幕まで1週間を切った最終段階で、チェルシーがさらなる大物釣りを実現させそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images