リバプールのレジェンドがほえる 悪童バロテッリ獲得はクラブの失策

「能力があるという証拠はどこにあるんだ」

 ACミランは、すでにリバプールとイタリア代表FWマリオ・バロテッリのレンタル料ゼロ、1年間の期限付き移籍で合意に達している。メディカルチェック後、次節エンポリ戦を迎えるチームの練習に合流する予定だという。現役時代リバプールで活躍したジェイミー・キャラガー氏は、昨夏に悪童と契約してしまった古巣を厳しく批判した。
 英衛星放送「スカイ・スポーツ」に登場したリバプールのレジェンドは、昨季1600万ポンド(30億円)の移籍金で獲得しながら、ピッチ内外でトラブルを起こし、ついにお払い箱になった悪童について憤まんやる方ない様子だった。バロテッリは昨季のリーグ戦でわずか1得点に終わり、チームもUEFAチャンピオンズリーグ出場権を逃していた。
「バロテッリの契約はクラブ全体で大きなミスだった。監督は今季ベンテケを獲得し、スターリッジも戻って来る。いまだに彼と契約したことが信じられない。事態はうまくいかず、彼は移籍することになった。ACミランにまた戻るということなら、何人かコーチをだましたのだろうか。彼に能力があるという証拠はどこにあるんだ!」
 キャラガー氏は、古巣が昨夏に問題児との契約を交わしたことをクラブ全体の失策と厳しく指摘している。能力なしとまで酷評されたバロテッリは、アンフィールドのピッチで実力を証明できなかった。
 リバプールは今季600万ユーロ(約8億2000万円)だったバロテッリの年俸のうち、375万ユーロ(5億1000万円)も補塡(ほてん)し、レンタル料は取れないという。悪童との契約の代償はあまりに大きかった。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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