森﨑和幸の引退に戦友ミキッチは何を思う? “JリーグナンバーワンMF”に込めた敬意

ミキッチ(現在湘南ベルマーレ所属)は、9年間ともにプレーした森﨑和幸の引退に「Jリーグは非常に偉大なプレーヤーを失うことになると思います」と寂しさをにじませた【写真:(C) SANFRECCE HIROSHIMA】
ミキッチ(現在湘南ベルマーレ所属)は、9年間ともにプレーした森﨑和幸の引退に「Jリーグは非常に偉大なプレーヤーを失うことになると思います」と寂しさをにじませた【写真:(C) SANFRECCE HIROSHIMA】

広島で9年間共闘し、J1優勝3回を分かち合った男を称賛「カズを見本にしてほしい」

 10月27日、サンフレッチェ広島一筋20年の森﨑和幸が、現役引退を表明した。2度のJ2降格や3度のJ1優勝、そして難病との戦い――。クラブの象徴的存在が下した決断は、広島のみならずサッカー界に衝撃を与えた。奇しくも同日、湘南ベルマーレの一員としてルヴァンカップ初優勝を果たしたMFミキッチは、9年間ともにプレーした“戦友”の引退に「Jリーグは非常に偉大なプレーヤーを失うことになると思います」と寂しさをにじませた。

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 今季から湘南に所属するミキッチは、2009年に広島でJリーガーとしてのキャリアをスタートさせた。以降、9年間にわたって広島でプレーし、森﨑と悲しみや喜びを分かち合った“戦友”の一人だ。2学年下の後輩が引退すると聞き、ミキッチは静かに言葉を紡いだ。

「Jリーグは非常に偉大なプレーヤー、偉大な人間を失うことになると思います。若い選手たちは、カズの姿を見本にしてほしい。本当に素晴らしい、若手にとっての見本です」

 森﨑は的確なカバーリングや鋭いボール奪取、正確なパスで攻守にチームを支えた。言葉にするのは簡単だが、唯一無二のチームプレーヤーだからこそ、その凄味は一緒にプレーした選手でなければ分からない。ミキッチは“Jリーグナンバーワン”のフレーズを迷わず口にした。

「サッカーのインテリジェンス、視野の広さ、技術の正確さはJリーグで私が見る限り一番だったと思います。危機察知能力、予測能力にも長けていたので、少し上手く機能していないところがあれば彼が全部カバーしてくれる。そういう安心感があったことは今でも覚えているし、毎日球際の強さを肌で感じていました。それがカズとのトレーニングでの思い出かもしれません」

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