ジャパンスタイルをもう一度 遠藤が日本のストロングポイントを蘇生する
ベテランの妙味
「まずはゴールに向かうプレーが第一の優先順位だけど、すべてがそういうわけにはいかない。自分たちがキープできる時間帯はしっかり相手を走らせていきたい。前回は自分たちが走らされて、運動量が落ちた。逆の形でやりたい、暑いんでね。相手の体力を奪う意味でもボール回しが重要だと思う。湿度もあるので、走らされると、かなり面倒なことになる。極力自分たちがボールを持ちながら、より多くチャンスをつくれるようにしたい」
初戦で自ら手放した主導権をもう1度手に入れる。今回の最終メンバーで唯一のゲームメーカーと呼べるベテランの妙味が求められる時がやってきた。
「どちらにしても明日は勝たなければいけないし、勝てば、自力で上に行く可能性も出てくる。まずは、あすの試合でしっかり勝ち点3がとれればいい。初戦は負けましたけど、過去は過去。いろいろ反省点はあったけど、そのなかでいい部分を出してやっていきたい。どのチームにもチャンスはあるし、いい形で試合に入ることができればリズムはできる」
無敵艦隊と呼ばれた前回覇者スペインは早くも沈んだ。何が起きても不思議ではないW杯の舞台。逆転負けのショックは胸をすくような左からの攻めで振り払う。そして、ジャパンスタイルをもう1度世界に見せつける。遠藤は、その準備に余念がなかった。
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
※ワールドカップ期間中、サッカーマガジンゾーンウェブが記事内で扱うシーンやデータの一部はFIFAワールドカップ?公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』で確認できます。
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