日本と世界の差は縮まった――元日本代表監督が分析 「審判の判定基準によるものだ」
トルシエ氏が韓国メディアのインタビューで回答、日本代表について持論を展開
今夏のロシア・ワールドカップ(W杯)でベスト16進出を果たした日本代表は、あと一歩のところまで強敵ベルギーを追いつめて世界から称賛を浴びた。果たして、日本と世界の距離は縮まったのか――。かつて日本代表を率いたフランス人のフィリップ・トルシエ監督が韓国メディア「SPOTVNEWS」のインタビューで「差は縮まった」と断言し、その理由を分析している。
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日本はロシアW杯グルーブリーグ初戦でコロンビアを2-1と撃破。続くセネガル戦は2-2、第3戦ポーランド戦は1-2と惜敗してグループ2位通過を果たした。16強で当時FIFAランキング3位のベルギーと激突し、一時2-0とリードしながらも3失点で逆転負けを喫している。日本史上初のベスト8に肉薄しながら、あと一歩及ばずに後塵を拝した。
1998年から2002年まで日本代表を率いたトルシエ氏は韓国メディア「SPOTVNEWS」の取材に応じ、「日本と世界の差が縮まったと思うか?」との問いに対して次のように回答している。
「その差は縮まったが、フィジカル面によるものではない。審判の判定基準によるものだ」
トルシエ氏はフィジカル面ではなく、“審判の判定基準”が大きな要因と指摘する。「昔の日本はあまりにナイーブだった」と回想し、日本代表をベスト16に導いた2002年日韓大会を引き合いに出しながら、一つのエピソードを明かした。
「FIFAのルールでは、ボールを持った相手に対して激しい接触は禁じられていたが、ヨーロッパでは全く意に介さない。(2002年日韓)ワールドカップに向けて準備していた際、欧州のチームと対戦する時には選手たちにFIFAのルールを忘れるように伝えた」