シティMFマフレズが思い語る 墜落事故の古巣レスター会長に捧げるゴールパフォーマンス
敵地トットナム戦で1-0勝利、レスター会長への思い語る「“ボス”は特別な人物だった」
マンチェスター・シティのアルジェリア代表MFリヤド・マフレズは、現地時間29日のリーグ第10節戦、敵地トットナム戦で1-0の勝利に導く決勝ゴールを決めた。試合後、ゴール後のパフォーマンスが前所属のレスター・シティのオーナーだったヴィチャイ・スリヴァッダナプラバ氏に対するものだったと明かした。英公共放送「BBC」などが報じている。
会場となったウェンブリーが前日にアメリカン・フットボールNFLの試合で使用されたためにかなり荒れていて、シティは普段通りのパフォーマンスとはいかなかった。だからこそ、前半6分に相手のミスも利して得たマフレズの先制ゴールが値千金だった。
そして、マフレズはこのゴールを決めた後に両手を挙げて空を指さした。そのポーズは、スリヴァッダナプラバ氏に向けたものだったという。現地時間27日にスリヴァッダナプラバ氏所有のヘリコプターがピッチから離陸した直後にバランスを崩し、スタジアム横の駐車場に墜落。機体は炎上し、オーナーを含む搭乗者5名全員が犠牲となって帰らぬ人となっていたからだ。
マフレズは、その思いを言葉にしている。
「“ボス”は僕にとって本当に特別な人物だったんだ。4年半をレスターで過ごしたけど、多くの思い出がある。本当に素晴らしい人だったから、得点した時に彼のためにと思って両手を空に挙げたんだ。僕にもレスターにも、多くのものを与えてくれた」
レスターは2015-16シーズンに「ミラクル・レスター」と呼ばれたプレミアリーグ初優勝を果たしたが、その時に“魔術師”の異名を取って中盤から攻撃を組み立てていたのがマフレズだった。偉大な成功の思い出と、それを見守ったオーナーへの思いは、マフレズに自然と天にゴールを捧げるパフォーマンスをさせていたようだ。
page1 page2