後半も前半と同じゲーム展開が続いた。打てども打てどもシュートが入らないユベントスに対し、ウディネーゼは攻撃の形を全く作れない。いつかはユベントスがゴールを決めるだろうという空気にスタジアム全体がつつまれた中での同33分、右サイドからのクロスにファーサイドでフリーになったMFテレオが押し込んでゴール。これがウディネーゼにとって後半最初のシュートだったが、貴重な先制点になった。
　ユベントスは新加入のFWパウロ・ディバラや長身のスペイン代表FWフェルナンド・ジョレンテも投入して攻めたてるが、最後までネットを揺らすことはできず。昨季のイタリア王者が開幕戦でまさかの0-1敗戦となった。スタジアムにはブーイングが響き渡った。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」によれば、ユベントスがホームで迎えた開幕戦で敗れたのは初めてのこと。まさに、歴史的な敗戦になった。
　 ユベントスの第2節の対戦相手はローマ。早くも昨季の優勝チームと準優勝チームが激突する日程が組まれている。移籍市場の最終週で、トップ下の獲得を模索する絶対王者だが、不安の残るシーズンインとなった。