本田流を貫くも、ギリシャの左サイド封じのために岡崎、内田と三者会談か

 15 日の開幕戦コートジボワール戦では、左足で強烈な先制弾を決めた。しかし、エレファンツの身体能力や、豪雨、高温多湿の環境など、様々な要素で途中からプレーの精度を著しく欠いた。 チームも連動性を欠き、逆転負けを喫しただけに、午後1815分から1時間行われた公式練習では“最終確認”に動いた。

 メディアに公開された冒頭 15分間では、同僚がリフティングなどに興じる中、一人黙々と身体を動かした。だが、その後、右サイドのコンビ、FW岡崎慎司、内田篤人とともに3人で連係面を確認しあうようにボール回しを行ったのだ。そのメンバーの一人である岡崎はこの日の練習前、こう語っていた。

「出し切るだけ。勝たないといけない、というより力を出したい。こういうところで力を出せずに(これまで)負けている。90分間、守備を含めてアグレッシブにやらないといけない。相手左サイドの上がりのケアは? 自分がケアしすぎるとチームとして良くない。そこはウッチー(内田)と相談して決めたい」

 ギリシャ代表は初戦でコロンビアに0-3で敗れ、後がないのは日本と同じだ。彼らのストロングポイントは、ゲオルギオス・サマラス(セルティック)と、ホセ・ホレバス(オリンピアコス)がたて関係で並ぶ左サイドだ。彼らが織りなす攻撃には警戒が必要だ。岡崎は決定力以外にも、豊富な運動量と、守備面の献身性を長所としている。日本の背番号「9」がどこまで守備面で労力を割くことになるのか。そこも戦況に重大な影響をもたらすことになる。前日練習での“三者会談”は重要な効果をもたらすかもしれな い。

 決戦前夜の会場は、気温30度、湿度70%以上を記録した。コートジボワール戦同様に高温多湿の状況下での過酷な決戦が待っている。ポジションや、ゾーン毎のミーティングなど、入念な事前な準備こそが、勝敗を左右するはずだ。

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

※ワールドカップ期間中、サッカーマガジンゾーンウェブが記事内で扱うシーンやデータの一部はFIFAワールドカップ?公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』で確認できます。
詳しくは、「LEGENDS STADIUM 2014 – FIFAワールドカップ公式動画」まで

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