15年夏の移籍市場で補強額トップ10の衝撃 一位は283億円のあの強豪!

大型補強のACミランがトップ10入り

 

 欧州各地でリーグ戦が開幕し、今夏の移籍市場も残り約1週間となった。今年も多額の移籍金が飛び交ってきたが、イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が、「最もお金を使った10のクラブ」と特集。支出のランキングとともにその主要な内訳を紹介している。
 10位はドイツ王者バイエルン・ミュンヘン。総額は7900万ユーロ(約107億円)となっている。名門の夏は、ある意味ではおとなしいものになったと言えるのかもしれない。ユベントスからチリ代表MFアルトゥーロ・ビダルを3700万ユーロ(約50億円)、シャフタールからブラジル代表MFドウグラス・コスタを3000万ユーロ(約40億円)で獲得したのが高額移籍の2トップ。また、シュツットガルトからMFキミヒを850万ユーロ(約11億5000万円)、GKウルライヒを350万ユーロ(約4億5000万円)で獲得。生え抜きの星、ドイツ代表MFバスティアン・シュバインシュタイガーをマンチェスター・ユナイテッドに放出したが、堅実な補強に成功している。
 9位はACミラン。ここ数年間、補強費を惜しみ、サポーターから批判を集めてきたシルビオ・ベルルスコーニ会長の「1億ユーロを投資する」という宣言でスタートした移籍市場で、これまで8900万ユーロ(約120億円)を投資してきた。コロンビア代表FWカルロス・バッカに3000万ユーロ(約40億円)、DFアレッシオ・ロマニョーリに2500万ユーロ(約34億円)、イタリア代表MFアンドレア・ベルトラッチに2000万ユーロ(約27億円)、FWルイス・アドリアーノに800万ユーロ(約11億円)で補強した。それに加え、サンプドリアからMFロベルト・ソリアーノ獲得への動きも見せていて、まだ金額は上昇する可能性があるとしている。
 8位は“白い巨人”ことレアル・マドリード。大型補強の代名詞的な存在だったが、今夏は8950万ユーロ(約121億円)の投資と、やや控えめとなっている。先日インテルから獲得したMFマテオ・コバチッチに3500万ユーロ(約47億円)、ポルトからDFダニーロを3150万ユーロ(約43億円)で獲得したのが大部分を占める。他ではGKカシージャに600万ユーロ(約8億円)など、レアルにしては少額の移籍金で獲得した選手が並んでいる。今後、マンチェスター・ユナイテッドGKダビド・デ・ヘアの移籍がまとまれば、最終的な順位は上がるかもしれない。

 

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