「どのチームにも負けない」 ルヴァン杯MVPの東京五輪世代DF杉岡が語った勝因は?
前半36分、ルーズボールを回収すると迷わず左足を一閃して先制ゴール
27日に行われたルヴァンカップ決勝、試合を決めたのは湘南ベルマーレの若き新鋭だった。決勝点となるゴールを決め、大会MVPに選ばれた東京五輪世代のDF杉岡大暉は、自身のパフォーマンスに課題を口にしつつ、チームとして成長して勝ち獲った優勝を喜んだ。
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試合開始のホイッスルが鳴ると同時に、湘南は勢いよく前に出た。前半1分にシュートまで持ち込んだ姿からも、いかに強い気持ちを持って横浜F・マリノス陣内に乗り込んで行ったのかが分かるはずだ。
得点が生まれたのは前半36分だった。中盤でルーズボールが生まれると、杉岡は「あそこで誰かがターンしたら斜めに走ってやろうと思っていた。それで良いところにこぼれてきたので取りに行こうと思った」とボールを素早く回収。さらに前に運び、「目の前の相手が下がったのが見えたので、思い切って行ってみようかな」と迷わず左足を振り抜いた。
放たれた強烈なシュートは枠内に飛ぶと、横浜FMの守護神GK飯倉大樹の手を弾いてゴールイン。結果的にこのゴールが決勝点となり、チームに24年ぶりのタイトルをもたらすこととなった。
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林 遼平
はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。