元日本代表MF松井大輔が期待する「海外組アタッカー」 若手に設定した“目標”とは?

岡崎慎司はドイツ1部マインツで2年連続二桁得点(15点、12点)をクリアしている【写真:Getty Images】
岡崎慎司はドイツ1部マインツで2年連続二桁得点(15点、12点)をクリアしている【写真:Getty Images】

欧州5大リーグで年間10ゴールを奪う選手が新たに現れれば「また違う日本代表が見られる」

 過去には元日本代表MF中田英寿が海外移籍1年目となる1998-99シーズンにイタリア1部ペルージャで10点、元日本代表FW高原直泰が2006-07シーズンにドイツ1部フランクフルトで11点、日本代表FW岡崎慎司が2013-14シーズンからドイツ1部マインツで2年連続二桁得点(15点、12点)をクリアしているが、日本人選手にとって欧州5大リーグ(スペイン、イングランド、ドイツ、イタリア、フランス)での達成は高い“壁”となっている。

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「例えば、かつてのフランス代表だったら(ティエリ・)アンリ、(ダビド・)トレゼゲのように、欧州5大リーグで得点王になっている選手がいた。(ロベルト・)レバンドフスキもポーランドでは英雄ですけど、ドイツで常に得点王争いをリードしている。得点王争いとは言わないまでも、日本人選手で10点挙げる選手が出てくることによって、また違う日本代表が見られると思います。早く結果を残せるようにPKを自分で蹴ったり、がめつくなってもいいかな、と。前に前に行っても遠慮している感じに見られるので、どんどん自分を出して貪欲になってほしいです」

 熟練戦士の松井は、若手アタッカーの台頭と日本サッカーの発展を願っている。

[PROFILE]
松井大輔(まつい・だいすけ)/1981年5月11日生まれ、京都府出身。鹿児島実業高時代からテクニシャンとして知られ、卒業後に京都パープルサンガ(現京都サンガF.C.)に加入。アテネ五輪出場直後の2004年夏にフランスのル・マン(当時2部)に移籍し、初年度から主力として1部昇格に貢献した。08年からはサンテティエンヌ、グルノーブルとフランスで戦い、その後はロシア、ブルガリア、ポーランドと各国1部リーグで奮闘。14年にジュビロ磐田と契約して10年ぶりのJリーグ復帰を果たし、今年1月から横浜FCでプレーする。日本代表としても南アフリカ・ワールドカップに出場するなど通算31試合出場1得点。8月に海外で計11年、8クラブを渡り歩いた経験を凝縮した著書「日本人が海外で成功する方法」(角川書店)を上梓した。

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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