世界を目指すU-19日本代表、MF山田康太が描くFW久保建英との”マリノスライン”
日本から届くエール 「頑張れよとか連絡くれたりする選手もいる」
「自分はもっともっと自由に動いたり、いろいろ形変えたり、ボール触るっていうところが好きですけど、やっぱりこっちで求められていることはしっかり戦う部分、セカンドボールを相手よりも早く回収して、空いてる方に展開したりということが、アジアの大会では効いてくるというのは理解してるので、そういうところに徹しようと思っています」
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
この日の山田も、ボランチでコンビを組んだ藤本と上手くバランスを取りながら効果的なパスを出し、そのなかで久保の持ち味も引き出すように心がけていた。
立ち上がりに関しては、「イラクは勝たないと行けないという状況は前々から入ってて、その圧力を前半受けちゃったというか、そういう意味でボランチ二人の重心が後ろになっちゃったのは事実」と振り返るが、山田のバランスワークと気の利く配球がこの日の勝利を後押ししたことは間違いない。
その山田と久保が所属する横浜FMは27日にルヴァンカップ決勝を湘南ベルマーレと戦う。「こっちで頑張れよとか連絡くれたりする選手もいたりするので、そういう意味じゃ、チームの人も見てくれてるんだなというところも感じるし、自分もすごい結果は気にしてるので、ぜひ優勝してほしいなと思います」と語る山田。その翌日に行われる準々決勝で久保ら仲間たちと世界の扉を開け、さらにアジアの頂点を目指す。
(河治良幸 / Yoshiyuki Kawaji)
河治良幸
かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。