世界を目指すU-19日本代表、MF山田康太が描くFW久保建英との”マリノスライン”

グループステージ第3戦イラク戦で5-0完勝、久保のイマジネーションを引き出した山田
影山雅永監督が率いるU-19日本代表は、インドネシアで行われているAFC U-19選手権のグループステージ第1戦で北朝鮮に5-2、第2戦でタイに3-1と2連勝で首位通過を確定。さらに25日の3試合目イラク戦も大幅にメンバーを変更しながら持ち前の攻撃力を発揮して5-0と完勝した。28日には来年ポーランドで開催されるU-20ワールドカップ(W杯)の切符を懸けて地元インドネシアと対戦する。
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イラク戦における日本の攻撃で中心的な役割を担ったのは17歳FW久保建英だが、彼の豊富なイマジネーションを中盤の底から引き出したのが、同じJ1横浜F・マリノスに所属する19歳MF山田康太だ。前半11分の先制ゴールは二人が上手く絡む形で生まれた。
「奪った後に相手のバランスがルーズになるというのは聞いてたので、奪った後しっかり前につけようというのは意識してた。良いワンタッチを付けられたので、そこは良かったと思います」(山田)
右に開いたMF藤本寛也(東京ヴェルディ)のパスを受けた山田が、前線で裏に動き出すFW原大智(FC東京)を見逃さずロングパスを送る。原が相手のマークをいなしてキープすると、手前でパスを呼び込んだ久保がファーストタッチから鋭く縦に仕掛けてボックス内に侵入し、ショートクロスを左から走り込むMF滝裕太(清水エスパルス)に合わせた。
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河治良幸
かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。